「不動産業の地位向上に尽力してきた」などと語った品田代表
東京都不動産のれん会は14日、東京會舘丸の内本館(東京都千代田区)にて創立60周年記念祝賀会を開いた。現役閣僚を含む国会議員や国土交通省幹部、友好団体トップなどが集まり盛会となった。当初5月に開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期していた。
冒頭、挨拶した同会代表の品田守敏氏は、「当会の源流は1960年の創立からさらにさかのぼること10年前にあります。当時はまだ戦後の混乱期で不動産を取り扱うルールがなく、詐欺まがいのことを働く人が多くいる状態でした。そこで、国に対して不動産取引に関するルールを作ってほしいと、都内の有力不動産会社が立ち上がり、『不動産取引法立法促進連盟』を結成。国に陳情活動を行ない、52年に宅地建物取引業法が施行されるに至りました。その団体が当会のルーツであります」などと、同会の設立前を振り返りながら紹介。
その後、60年に正式に設立し、開局間もなかったフジテレビの番組スポンサーとしてテレビCMを展開するなど、業界の地位向上を図るために尽力してきたという。また、今後について「厳しい時代が続くが、のれん会に所属する会員の実力と質は高い。会員の力を合わせて80周年、100周年を迎えたい」と語った。
来賓として挨拶した赤羽一嘉国土交通大臣は、「現在、わが国はコロナによって大変困難な状況に置かれている。今後の『ウィズコロナ』時代の国民生活は、大きな変化が起きると言われている。テレワークの進展によって二拠点居住やワーケーションという新たな住まい方・働き方への変化、より広い家を求める住ニーズの変化なども予想される。実際、東京都からの流出人口が流入人口を上回るといった事象も確認されるなど、国民の『生き方』に変化が起きているのではないでしょうか。そうした中で、不動産流通やまちづくりの担い手として、不動産業界が果たすべき役割はさらに大きくなる」などと話した。
このほか、加藤勝信厚生労働大臣、萩生田 光一文部科学大臣らも来場。パーティのラストにはテノール歌手の秋川雅史氏のショーも行なわれ、「千の風になって」などヒット曲で盛り上がった。
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(2021/2/16 現)