物件について、業者からいろいろな説明を受けると思いますが、納得のいくまで説明を求め、自分の目と足で確かめる事が大切です。自分が調査した結果と業者が説明する(あるいは説明した)ことが一致するかどうかが、業者の信用度のチェックポイントの一つとなります。
現地調査のポイント
- 自分で、通常の交通機関を使って行く 最寄り駅やバス停を確認しながら、自分の足で現地へ行きましょう。業者の案内する車に乗ったのでは交通の便がわかりません。
- 現地には2度以上行く 周辺の状況は曜日や時間、天候によっても違います。雨の日や休日以外の日にも現地に行きたいものです。
- 近所や地元の人にもいろいろ聞いてみる 夜間の交通、または建物の評判など、その土地に詳しい人に聞いておくのも賢明です。
- たくさんの人と一緒に行く 家族や経験のある人などのアドバイスも役立ちますので、現地にはできるだけたくさんの人と一緒に行くようにしたいものです。
- あらかじめチェックリストを作っておく 下の表を参考にしてチェックしてみてください。
チェックしたい項目
敷地や建物は? 地形、地盤、りんちとの境界、構造、間取りなど。
交通は便利か? 通勤・通学のルート、所要時間など。
住環境は? 日照、通風、交通騒音、振動、臭気、ばい煙、隣地の建設計画など。
常生活は? 買物、病院、公共施設など。 ●
供給施設・排水施設は? 電気、ガス、水道、下水道など。施設の所有関係も。
中古住宅は次の項目も
- 建物の築年数は?
- 雨漏り、白アリ、地盤沈下などはないか?
- 増築・改築により違反建築物になっていないか?
- 他人の排水施設、占有物件はないか?
- 建築基準法上、再建築は可能か?(接道義務などを満たしているか)
- 付帯設備(照明器具・冷暖房器具など)や植木・庭石などはどうなるのか?
- 引渡し時期は?・・・・売主が居住中で新しい住宅を他に求めている場合は、その取引の完了時点と連動します。
- 小火(ぼや)などの事故のあった物件ではないか?
- *現地に持っていくもの 地図、広告、時計、巻尺、磁石など。
契約前に、必ず重要事項説明書をもらおう
業者は買主に対して、契約する前までに、取り引きする物件について一定の重要な事項を記載した書面(重要事項説明書)を宅地建物取引主任者から交付させ、それを説明させなければならないことになっていますので、必ず契約前にもらい、自分の確かめたいこと、疑問のことなど遠慮なく質問し、その説明をよく理解したうえで、取り引きするか否か決めましょう。
また、個々の取引においてはその他にも重要なことがあるはずです。重要事項説明書に書いてある以外のことで説明を受けたこともはっきり書面に書いてもらいましょう。口頭の説明では後で「説明した」「聞いてない」といって水掛論になる恐れがあります。
- 内容は間違っていないか。重要事項説明書に書いてあること、今までにあなたが調べたことを比較して見ましょう。もしまだ調べていあなければ、さっそく重要事項説明書が間違っていないか調査しましょう。
- 申込・予約等をする案内所等には必ず取引主任者が居ます。自分で調査して疑問に思った点はこの取引主任者に確認しましょう。 *説明を受ける際は必ず取引主任者証を確認しましょう。